マルチ画面でコマンドを実行させられる「multitail」コマンド

SSHごしに、マルチ画面でtailやコマンドの実行を行えるツール『multitail』というものがあると知ったので試してみることにした。
マルチ画面でtailをかけられるということは、監視などでいくつもTeratermのウィンドウを開かなくてもいいということか…ちょっと便利そう。

1.インストール

まずはインストールから。
以下のコマンドを実行しインストールを行う。

Debian/Ubuntu

sudo apt-get install multitail

RHEL系Linux

yum install multitail

※RHEL系の場合、RPMforgeを有効にする必要がある。

2.コマンド実行

実際にコマンドを実行してみる。
以下のコマンドを実行し「/var/log/syslog」「/var/log/apt/history.log」「/var/log/auth.log」を同時にtailさせてみる。

multitail /var/log/syslog /var/log/apt/history.log /var/log/auth.log

上下分割でマルチウィンドウ表示された。
縦に分割させたい場合は、「-s」オプションで縦分割の数を指定してあげればいい。

まずは、縦に3つで分割させた状態。

multitail -s 3 /var/log/syslog /var/log/apt/history.log /var/log/auth.log

縦に2つで分割させた状態。

multitail -s 2 /var/log/syslog /var/log/apt/history.log /var/log/auth.log

なかなか便利だ。
さらに、「-l」オプションを使うことで、複数のコマンドを同時に実行させることが可能だ。
以下は、「ping www.google.com」と「ping www.yahoo.co.jp」を同時に実行させた例。

multitail -l "ping www.google.com" -l "ping yahoo.co.jp"

tcpdumpとかと組み合わせても良さそう。