世の中に出回っている大概のOSには、OSを自動インストール、展開に利用できる『デプロイメントツール』というツールが用意されている。
今回は、各OSで用意されているこのデプロイメントツールをまとめてみた。

UNIX

  • Solaris … Jumpstart : あらかじめ作成したプロファイルを使って、複数システムのインストール、アップグレードを自動的かつ同時に行う事が出来るツール。こちらのページに、より詳細なドキュメントがある。その他、JumpStart Enterprise Toolkitというツールもあるようだ。
  • HP-UX … Ignite-UX : 複数のクライアント上でHP-UXの同時(カスタム)インストール、リカバリが行え、バックアップにも使用出来る、サーバ/クライアント構成が可能なツール。
  • AIX … mksysb/NIM : mksysbはブート可能かつそこからOSインストール可能なシステムバックアップを作成するツール。これにNIMを組み合わせる事で、PXEサーバからのネットワークインストールのような使い方が出来る。このブログに概要が乗っていたので、こちらを足がかりに参照すると良い。

Linux

  • Redhat Enterprise Linux / Cent OS … Kickstart : RHEL系のLinuxに用意されている自動インストール機能。地味にVMware ESXiでも利用可能。
  • Debian GNU Linux / Ubuntu Linux … Preseed : Debian系のLinuxで使用出来る自動インストール機能。基本的にはKickstartと出来る事は変わらない。Debianベースであれば使用できるので、Clonezilla等でも利用可能。このツール以外にも、FAIというツールも使えるらしい。

Windows

  • Windows OS … Microsoft Deployment Toolkit : Windows用のデプロイメントツール。自動インストールやOSイメージのネットワーク配布など、様々な事が出来る。

日本でよく使われるOSとしては以上だろうか。
なお、UNIXおよびLinuxのデプロイメントツールに関しては、以下のサイトを参考にしている。
BSDのDeployment Toolについても記述されているので、興味があれば参考までに。

UNIX Deployment Tools - JumpStart, IgniteUX, NIM, KickStart, AutoYaST, FAI