WebページからGUIでApacheの設定を編集できる『ApacheGUI』

あまり頻度は多くないかも知れないが、リバースプロキシとして利用しているApacheの設定を変えるときなどにWebページ上からApacheの設定を編集したいときもある。
そんな時は、今回紹介する『ApacheGUI』を入れてみてはどうだろうか。このパッケージは、httpd.confやhttpdサービスの状態などについて、WEBページから操作するJava製のツールだ。

今回は、このパッケージをCentOS 7上にインストールし、実際にApacheの設定を行ってみる事にする。
なお、OSにはすでにLAMP環境がインストール済である状態。

1.『ApacheGUI』のインストール

まずは、以下のコマンドでOpenJDKのインストールを行う。

yum install java-1.7.0-openjdk

OpenJDKインストール後、以下のコマンドで『ApacheGUI』のインストールを行う。

wget http://downloads.sourceforge.net/project/apachegui/1.10-Linux-Solaris-Mac/ApacheGUI-1.10.0.tar.gz
tar xzvf ApacheGUI-1.10.0.tar.gz
mv ApacheGUI /opt
cd /opt/ApacheGUI/bin
./run.sh

これで『ApacheGUI』が起動する。
デフォルトだと、ポート9999を利用する設定になっている。

2.『ApacheGUI』へアクセスする

さて、それでは実際に『ApacheGUI』を利用してみよう。
ブラウザから、「http://サーバのIPアドレス:9999/ApacheGUI」にアクセスすると、以下のような画面が表示される。

回接続時は、『ApacheGUI』で管理するhttpdのインスタンスPATHについて設定が必要になっているので、まずhttpdはパッケージインストールかソースインストールかを選択する。
とりあえず、今回はパッケージインストールを選択する。

すると、次にパッケージインストール時の設定項目が出力される。
パッケージインストールであれば、それぞれ以下の内容で設定すると良いだろう。

  • Server Root: /etc/httpd
  • Primary Configuration File: /etc/httpd/conf/httpd.conf
  • Configuration Directory: /etc/httpd
  • Log Directory: /var/log/httpd
  • Modules Directory: /etc/httpd/modules
  • Binary File: /usr/sbin/apachectl
  • Username: 『ApacheGUI』へのログインユーザ名
  • Password: 『ApacheGUI』へのログインパスワード
  • Password: 『ApacheGUI』へのログインパスワード(再入力)

設定が完了すると、『ApacheGUI』のログイン画面に移行するので、先ほど設定したログインユーザ名・パスワードを用いてログインする。

ログイン後の画面がこちら。
この画面から、各種設定画面に移動していく。

こちらは、httpd.confの設定編集画面。
もう少しGUIに特化した設定画面かと思ったが、直接エディタからhttpd.confを編集するタイプのようだ。

DocumentRoot配下のファイル編集エディタの画面。

その他、この画面上から各ログの確認を行う事ができるなど、ssh接続を制限する必要がある場合に使えるパッケージだ。