『Spacewalk』で各クライアントサーバへファイルのデプロイを行う

RHEL系OSの統合管理ツール『Spacewalk』では、特定のチャンネルに所属サーバへファイルのデプロイを行えるので、その設定を行う。
まず、以下のコマンドをクライアント側で実行し、ファイルのデプロイが即座に行えるようにする。
デフォルトではrhnsdがSpacewalkサーバからの指示を確認する(rhn_checkコマンドの実行)のが240分なので、「/etc/sysconfig/rhn/rhnsd」で60分に書き換えてやるのもいいが…それだと定期的に実現できないので、osadというツールを入れる。なお、SSL接続が前提になるので、接続先のサーバのアドレスはFQDNで記述したりしてやること。もろもろ、こちらが参考になるだろう。
面倒であれば、定期的に(1分感覚とか)rhn_checkコマンドを実行させておけばいいだろう。

yum install -y rhncfg-actions osad
systemctl start osad
rhn-actions-control --enable-all

次に、[設定] > [設定チャンネル]を開き、「設定チャンネルの作成」をクリックする。

チャンネル名などを入力して、新規の設定チャンネルを作成する。

次に、設定ファイルの配布が有効になっていないクライアントを有効にする(すでに対応済みのクライアントが目的であればやらなくてよい)。

設定チャンネルを作成したら、[設定] > [システム] > [目的のシステム]から、設定ファイルの配布設定がされていないクライアントを選択し、「Spacewalk設定管理を有効にする」をクリックする。

設定チャンネルに戻り、[システム]タブで[目的のシステム]を選択し、ファイルを配布するクライアントを選択する。
選択したら、「システムのサブスクライブ」をクリックする。

あとは、[ファイルの追加]タブから指定したチャンネルで配布したいファイルをアップロードしたり、テキストやスクリプトとして記述してやるだけだ。
マクロを使用して、それぞれのクライアントごとに違う値を利用することもできるようだ。

配布するファイルを作成したら、[設定] > [設定ファイル] から対象の設定ファイルを選択し、[ファイルの配備]タブから配備を行う。
※大した処理じゃなくても、完了まで数分かかる。終了しない場合は、クライアント側で「rhn_check」コマンドを実行するといいだろう。

以上で、Spacewalkを使ってのファイルのデプロイが完了。