対話式のプログラムを自動化させる場合、色々と方法はあるのだが、シェルスクリプトとして作成するならばやはりexpectが一番利用されているものだろう。
そんなexpectコマンドを用いたスクリプトを自動生成してくれるのが、『autoexpect』コマンドだ。

イメージとしては、Excelにある「マクロの記録」をイメージして貰えればいいだろう。

1.インストール

まずはインストールから。
以下のコマンドを実行し、『autoexpect』コマンドを含むパッケージをインストールする。

Debian/Ubuntuの場合

apt-get install expect-dev

RHEL系の場合

yum install expect-devel

2.コマンドの記録

さて、それでは実際にautoexpectコマンドを利用してexpectコマンドのスクリプトを自動生成させてみよう。
以下のようにコマンドを実行することで、「script.exp」というファイルでスクリプトを生成する。

autoexpect

スクリプト名を変更する場合は、以下のように「-f」オプションを付与する。

autoexpect -f 出力先スクリプト名

3.コマンドの実行

さて、スクリプトの記録ができたら、実際にスクリプトを実行してみよう。
このスクリプトだが、expectで実行する必要がある。

そのため、実行は以下のように行う。

./スクリプト名

これで、記録した操作が実行される事だろう。