ターミナル上でグラフィカルにCPU使用率をモニタリングする『CoreFreq』

CPUやメモリの使用率について、ターミナル上でグラフィカルにモニタリングできるツールというとhtopnMonなどがあるが、CPUをグラフィカルにモニタリングできる『CoreFreq』というものも見かけたので、試しに触ってみることにする。 検証はUbuntu 16.04 LTSで行っている。 ちなみに、このツールはどうも仮想マシンでは利用できないようなので、物理マシンで動作させないといけない点に注意。

1. インストール

まず、事前にNMI Watchingを無効化しておく必要があるので、以下のコマンドを実行し再起動する。

sudo sed -i '/^GRUB_CMDLINE_LINUX/s/"$/ nmi_watchdog=0"/' /etc/default/grub
sudo update-grub && sudo reboot

再起動完了後、CoreFreqのインストールを実施する。 CoreFreqはソースで提供されているので、ビルドする必要がある。 そのため、まず以下のコマンドで必要となるコンパイラ等をインストールする。

sudo apt-get install git dkms build-essential libc6-dev libpthread-stubs0-dev

次に、以下のコマンドでソースのダウンロード、ビルド等を行う。

git clone https://github.com/cyring/CoreFreq.git
cd CoreFreq/
make && sudo insmod ./corefreqk.ko
lsmod | grep corefreq

ビルド後、出来上がったバイナリを適当にPATHの通ってるディレクトリに配置する。

sudo cp ./corefreqd /usr/bin/
sudo cp ./corefreq-cli /usr/bin/

2. モニタリングを行う

バイナリの配置が終わったら、実際にモニタリングをしてみよう。 まず、以下のコマンドでサービスの起動を行う。 今回はお試しなのでnohupでの起動。

sudo nohup corefreqd &

デーモンとして起動させたら、クライアントプログラムを動かしてみる。

corefreq-cli

仮想マシンで動作させられないのがちょっと残念だけど、結構見やすいのでいいかも。