以前、Teratermでリストファイルから選択したサーバに自動ログインを行うマクロを記述したが、TeratermではコマンドプロンプトからSSHコマンドのようにSSH接続を流す事が出来る事がわかったので記述する。
うまいこと使うことが出来れば、作業の省力化につながるだろう。
1.コマンドプロンプトで実行するコマンド
では、早速コマンドプロンプトでの実行コマンドを記載しよう。
以下のようにコマンドを実行する。
"C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe" サーバのIPアドレス(もしくはホスト名) /auth=password /user=ユーザ名 /passwd=パスワード
上記のようなコマンドを実行することで、Teratermのウィンドウが立ち上がる段階でログイン済の状態になる。
2.コマンドの解説
さて、それではこのコマンドで指定している引数の意味について解説する。
といっても、上記例で解説する内容なんて、せいぜい「/auth」くらいなものだが…
「/auth」は、認証方式の選択を行っている。
このパラメータで設定出来る値は以下。
- password パスワード認証
- publickey 公開鍵認証
- challenge チャレンジレスポンス(キーボードインタラクティブ)認証
- pageant Pageant を用いた公開鍵認証
ここでは、パスワードでのログイン方式を採用している。
他の認証方式での接続例はこちら。
publickey(公開鍵認証)でのログイン例
"C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe" サーバのIPアドレス(もしくはホスト名) /auth=publickey /user=user /keyfile=秘密鍵のパス
challenge(チャレンジレスポンス認証)でのログイン例
"C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe" サーバのIPアドレス(もしくはホスト名) /auth=challenge /user=ユーザ名 /passwd=パスワード
3.その他のオプション
その他、コマンドプロンプト上からTeratermを起動する際に使えそうなオプションを抜粋する。
- /C=
: シリアルポートへの接続。パラメータは1~99まで - /F=
: TERATERM.INIファイルのパス。接続先に合わせて背景色などを変更したい場合。 - /KR=
<code>
漢字コード(受信)の指定。パラメータは「SJIS|EUC|JIS|UTF8|UTF8m」 - /KT=
<code>
漢字コード(送信)の指定。パラメータは「SJIS|EUC|JIS|UTF8」 - /L=
<file>
ログを採取する。ログファイルのパスを指定 - /M=
<file>
起動時に実行するマクロのパスを指定。 - /W=
<title>
ウィンドウのタイトルを指定。 - /X=
<pos>
ウィンドウの位置(水平)を指定。 - /Y=
<pos>
ウィンドウの位置(垂直)を指定。 - /TIMEOUT=
<s>
タイムアウトまでの秒数を指定。