Teraterm + screenコマンド(tmux)でマウススクロールを有効にする

Teratermでscreenコマンドやtmuxコマンドのような、仮想端末ウィンドウを分割出来るコマンドを実行すると、マウスホイールでのスクロールが効かず、上下キーと同じ動作(Linuxなどでは、コマンドの履歴が表示される)がされてしまう。
Ctrlキーを押下しながらホイールすることで画面のスクロールはされるのだけど、通常の状態と同じように、Ctrlキー無しでスクロールさせるにはどうすればよいのか?
そもそも、なぜCtrlキーを押下しながらだと正常にスクロールされるのか?

これは、screenコマンドやtmuxコマンドの実行時は、『アプリケーションカーソルモード』という状態に移行するためだ。
Teratermのデフォルト設定では、アプリケーションカーソルモード時にはマウスホイールの動作を切り替える設定(ホイールを上下キー相当に切り替え)が有効になっている。
そのため、screenキーでのマウスホイールの動作が上下キーの動作になってしまう。

この事象に対応するには、以下のように設定を変更する。

Teratermの上部メニューから、[設定] > [キーボード]を選択する。

[無効化するモード]から、「アプリケーションカーソル」を選択し、[OK]。

これで、screen時でもマウスホイールのみでスクロールが可能になる。
上記設定の他では、こちらの内容を元に、Teratern.ini内で「TranslateWheelToCursor」の設定をoffにすれば良い。

TranslateWheelToCursor=off

※なお、この設定を行うと、vimなどで矢印キーでのカーソル移動ができなくなるので注意。