
AWSのIAMで管理するための証明書アップロード・削除をaws-cliで行う
AWSのELBで、IAMを使っ…
LinuxやUnixを使っていく上で、どんなに経験が浅くても一度は利用するgrepコマンド。
今回は、このgrepコマンドで覚えておきたい使い方について紹介する。
なお、ここで扱うgrepコマンドはLinuxのものをベースに記述している。商用UNIXやBSD等の場合、オプションなどが異なる事があるので注意。
目次
まずは基本的な使い方から。
テキストファイルから特定の文字列を含む行のみ出力する。
# grep 検索したい文字列 検索したいテキストファイル
ワイルドカードを用いる事で、複数のファイルを指定してgrepを行う事も出来る。
コマンドの出力結果から検索する場合は、「|(パイプ)」を利用する。
# コマンド | grep 検索したい文字列
複数の条件で検索を行う場合、eオプションを付与する。
# grep -e 検索したい文字列1 -e 検索したい文字列2 検索したいテキストファイル
通常、grepはアルファベットの大文字、小文字を区別して検索している。
これを区別させないようにするには、iオプションを付与する。
# grep -i 検索したい文字列 検索したいテキストファイル
特定の文字列を持つ行を除外するには、vオプションを用いる。
# grep -v 除外したい文字列 検索したいテキストファイル
Linuxで利用出来るgrepでは、検索でヒットした行の前後の行を出力させることも出来る。
前の行を出力する場合はBオプションを、後の行を出力させる場合にはAオプションを付与する。
●検索にヒットした前の行を出力する場合
# grep 検索したい文字列 -B 出力したい行数 検索したいテキストファイル
●検索にヒットした後の行を出力する場合
# grep 検索したい文字列 -A 出力したい行数 検索したいテキストファイル
前後の行を同時に出力したい場合は、Cオプションを付与する。
# grep 検索したい文字列 -C 出力したい行数 検索したいテキストファイル
検索にヒットする行数を取得するには、cオプションを付与する。
# grep -c 検索したい文字列 検索したいテキストファイル
ファイルの行番号を追加して出力するには、nオプションを付与する。
# grep -n 検索したい文字列 検索したいテキストファイル
フォルダ内にあるファイルを、サブディレクトリも含めて再帰的に指定、検索する場合は、rオプションを用いる。
# grep -r 検索したい文字列 検索したいファイルのあるディレクトリ
grepでは、例えばadで検索するとaddressやmadといった、別の意味を持つ単語も引っかかってしまう。
これらを排除するには、wオプションを付与する。
# grep -w 検索したい文字列 検索したいファイル
圧縮ファイルの中を検索し、キーワードに該当するかを確認するには、zgrepコマンドという、圧縮ファイルに対応したコマンドを用いる。
# zgrep 検索したい文字列 検索したいファイル
詳細については、こちらを参照してもらいたい。
grepでは、複数の検索キーワードをパターンとしてまとめたファイルを作成しておき、そのファイルに記述されているキーワードに合致した内容を出力させる事が出来る。
それには、fオプションを用いる。
# grep -f 検索パターンを記述したファイル 検索したいファイル
検索キーワードを持つファイルのリストを取得するには、lオプションを用いる。
# grep -l 検索パターンを記述したファイル 検索したいフォルダ/*
grepでは、正規表現を利用することが出来る。
利用出来る正規表現については、こちらを参照すると良いだろう。
psコマンドの出力結果に対しgrepを行う場合、そのgrepのプロセスも表示されてしまう。
これを出力させないようにするには、以下のようにする。
# ps -ef | grep [検索ワードの一文字目]二文字目以降
2016/05/02 追記
「-s」オプションを付与することで、grepコマンドでファイルが無いといった際、エラーになってもエラー出力をさせないようにできる。
[root@test-node tmp]# ls -al /tmp/sample.txt1 ls: /tmp/sample.txt1 にアクセスできません: そのようなファイルやディレクトリはありません [root@test-node tmp]# grep aaa /tmp/sample.txt1 grep: /tmp/sample.txt1: そのようなファイルやディレクトリはありません [root@test-node tmp]# grep -s aaa /tmp/sample.txt1 [root@test-node tmp]#
ファイル内の正規表現を検索する際、grepで正規表現を展開されると困る場合は「-F」オプションを用いる事で、grep実行時に正規表現を展開せずにそのまま検索させることができる。
[root@test-node tmp]# cat /tmp/test.txt 111.111.111.111 111.*.*.0 [root@test-node tmp]# grep 111.* /tmp/test.txt 111.111.111.111 111.*.*.0 [root@test-node tmp]# grep -F 111.* /tmp/test.txt 111.*.*.0
grepでは、「–color」でキーワードの色付けを管理することができる。
最近のLinuxディストリではエイリアスで「–color=auto」が指定されている。
以下、「–color」で指定出来る値。
grepで指定できる色は環境変数「GREP_COLOR」で指定できる。
これを利用することで、特定のキーワードのみ色付けしてファイルを読むこともできる。
Pingback: 【コンピューター】 そこそこセキュアなlinuxサーバーを作る – Qiita 2014年12月30日 深夜便 | aquadrops * news
Pingback: 【コンピューター】 2014年の「はてなブックマーク 年間ランキング」100位まで – はてなニュース 2014年12月30日 朝刊 | aquadrops * news
Pingback: [linux]忘れ易いコマンド | 文章のないところに現象はない