さて、前回CentOS 7上にSamba4を用いてドメインコントローラーを構築したが、今のままだとLinux上からしかActive Directoryの管理が出来ない。
そこで、管理を簡単にするために、クライアントであるWindows 7上にリモートサーバー管理ツール(Active Directory のドメインコントローラーに接続し、管理を行うソフトウェア)をインストールする。
前提条件としてインストールを行うクライアント機は対象ドメインにAdministratorユーザでログインしている必要がある。
1.インストーラーのダウンロード
まずは、リモートサーバー管理ツールのインストーラーをダウンロードする。
以下の中から、クライアントOSのバージョンにあったものをダウンロードする。
今回の場合は、Windows 7のものをダウンロードする。
2.インストールの実施
それでは、インストールを行おう。
ダウンロードしたインストーラー(Windows6.1-KB958830-x64-RefreshPkg.msu)を実行する。
インストール完了後、[コントロールパネル] > [プログラムと機能] > [Windowsの機能の有効化または無効化]を開き、以下の機能を有効にする。
- [リモートサーバー管理ツール] > [機能管理ツール] > [グループポリシー管理ツール]
- [リモートサーバー管理ツール] > [役割管理ツール] > [AD DSおよびAD LDSツール] > [AD DSツール] > [Active Directory 管理センタ]
- [リモートサーバー管理ツール] > [役割管理ツール] > [AD DSおよびAD LDSツール] > [AD DSツール] > [NISサーバーツール]
- [リモートサーバー管理ツール] > [役割管理ツール] > [AD DSおよびAD LDSツール] > [AD DSツール] > [AD LDSスナップインおよびコマンドラインツール]
- [リモートサーバー管理ツール] > [役割管理ツール] > [AD DSおよびAD LDSツール] > [Windows PowerShell用Active Directoryモジュール]
- [リモートサーバー管理ツール] > [役割管理ツール] > [DNSサーバーツール]
- [リモートサーバー管理ツール] > [役割管理ツール] > [ファイルサービスツール] > [リモートデスクトップサービスツール]
これで、インストールが完了した。
3.利用してみる
実際に利用してみたのがこちら。
「Active Directory ユーザーとコンピューター」の画面。ここからユーザの追加や削除、無効化などが行える。
こちらは「グループポリシーの管理」。ここからグループポリシーの設定を行える。
これで、Samba 4でのActive DirectoryでもGUIで管理が可能になる。