FTPやsshで、ログインユーザーのルートディレクトリを変更する事が出来るのがchrootだ。
この機能、セキュリティを考慮してユーザーが出来る操作内容に制限を加えるには便利なんだけど、chrootで定義したルートディレクトリ外のシンボリックリンクへは利用出来ないという点がある。
シンボリックリンクを利用出来ない中、chrootのルートディレクトリより上位のディレクトリを参照させる場合、mountを用いる事で対処出来る。
mount -B マウント元ディレクトリ マウント先ディレクトリ
起動時に自動的にマウントする場合は、「/etc/fstab」に以下のように追記する。
マウント元ディレクトリ マウント先ディレクトリ ファイルシステム bind 0 0