Dovecotサーバに、DSyncというメールデータの同期機能があるようだ。
これを利用することで、ストレージなどにメールデータを配置することなくIMAP/POP3サーバの冗長化を行うことが可能らしい。
SMTPサーバ(Postfix)はそのまま同じ構成で2台構築し、DovecotのみDSyncによる同期処理を行わせる。
なお、すでに2台ともPostfix+Dovecotはインストール済み(細かい設定はまだ)とする。
一応、tcpで任意のポートを指定した同期設定ができるようなのだが、面倒なので今回はrootでのsshを用いた同期を行わせる。
事前に互いのサーバへパスワードなしでss...
今回は、Postfix+Dovecotで構築されたメールサーバで、ActiveDirectory連携についてを行う。
なお、当たり前だがメールサーバ側からADサーバと通信できる必要があるので、DMZ領域にいる場合でもそこの通信を開けないといけなかったり、クラウド上にメールサーバが建ってる場合はVPNで接続したりする必要がある。
ネットワーク周りから考えないとならず、諸々面倒くさいことこの上ない。
小規模なグループで用いるメールサーバであれば少人数なので普通にpamでローカルユーザで管理してID統合は行わないか、おとなしくGSuiteやOffice 365を使ったほうがいいだろう(これらには...
今回は、Postfix+DovecotサーバにClamAVをインストールし、メール受信時にメールサーバでウィルススキャンを行うようにする。
OSはCentOS 7を用いるものとし、すでにPostfix+Dovecotの設定は終了しているものとする。
また、SELinuxについては停止をしている。
PostfixとClamAVの連携はよく行われている組み合わせなので、情報が豊富にある。
ここでは、以下のページを参考にamavisd-newと組み合わせて機能を実現する。
仕事で、Postfix+Dovecotで構築されたメールサーバからGSuite(旧GoogleApps)のGmailにメールサーバの移行をしてるので、その際の内容を備忘として残しておく。
既存メールサーバ⇒GSuiteへの移行は、基本的には以下の流れで行うようだ。
- GSuiteにドメインの登録
- 既存のメールユーザ作成(ふつうにユーザ作成 or AD連携の実施)
- 旧メールサーバのメールがGSuiteに転送されるよう二重配信の設定をしておく
(プライマリメールサーバは旧メールサーバで、GSuiteにメールが転送される)
- メール利用ユーザへの切り替え周知(GSuiteをサーバと...
前回、Let's Encryptを使って無料のSSL証明書を取得してWebサーバの暗号化を行ったので、今回はメールサーバ(Postfix+Dovecot)での対応を行う。
なお、すでにPostfix + Dovecotでメールサーバは構築済みの状態とし、同居しているWebサーバはいないものとする。
1.Let's Encryptのインストール
まずは、以下のコマンドでgitをインストールしてLet's Encryptをダウンロードしてくる。
yum install -y git openssl mod_ssl
git clone https://github.com/lets...
CentOS 7にて、Postfix+Dovecotでのメールサーバ構築を行う。
あくまでも基本的な内容のみなので、SSL非対応・PAM認証方式とする。
1.Postfix+Dovecotのインストール
まず、以下のコマンドでPostfixおよびDovecotのインストールを行う。
yum install -y postfix dovecot cyrus-sasl cyrus-sasl-*
これでパッケージのインストールは完了。
2. Postfixの設定
Postfixの設定を行う。
設定ファイル「/etc/postfix/main.cf」にて、以下の項目について記述...
Postfixで、メールサーバの移行などでメールを"ユーザ名は同じだが別ドメインのメールアドレス"にも送信する場合は、普通にalias_mapsで正規表現を書くだけだとうまく転送されない。
この場合はvirtual_alias_maps
を設定し、正規表現で記述してやることでメールを複製して転送させることができる。
まず、「/etc/postfix/main.cf」にて以下の記述を追記(もしくは変更)する。
virtual_alias_maps = regexp:$config_directory/virtual_alias.regexp