LinuxやUNIXにおいて、ディスクの空き容量を確認するのにまず利用されるdfコマンド。
今回は、このdfコマンドで覚えていると便利な使い方を紹介する。
1.基本的な使い方
基本的な使い方だが、以下のように引数無しで実行することでマウントしているファイルシステムの全体の容量や使用している容量、空き容量について確認することが出来る。
df
[root@dctest01 ~]# df
ファイルシス 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root 28813572 7968592 20844980 28% /
devtmpfs 934144 0 934144 0% /dev
tmpfs 942788 0 942788 0% /dev/shm
tmpfs 942788 91240 851548 10% /run
tmpfs 942788 0 942788 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1 508588 171332 337256 34% /boot
2.容量を人間が見やすいように表示する
「-h」オプションを付与することにより、容量表示を人間が見やすいようにしてくれる。
df -h
[root@dctest01 ~]# df
ファイルシス 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root 28813572 7968592 20844980 28% /
devtmpfs 934144 0 934144 0% /dev
tmpfs 942788 0 942788 0% /dev/shm
tmpfs 942788 91240 851548 10% /run
tmpfs 942788 0 942788 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1 508588 171332 337256 34% /boot
[root@dctest01 ~]# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root 28G 7.6G 20G 28% /
devtmpfs 913M 0 913M 0% /dev
tmpfs 921M 0 921M 0% /dev/shm
tmpfs 921M 90M 832M 10% /run
tmpfs 921M 0 921M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1 497M 168M 330M 34% /boot
なお、Kバイト単位であれば「-k」、Mバイト単位であれば「-m」を指定して表示させることも可能だ。
3.システムタイプを表示させる
「-T」オプションを付与すると、システムタイプを表示させることが出来る。
df -T
[root@dctest01 ~]# df -Th
ファイルシス タイプ サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root xfs 28G 7.7G 20G 28% /
devtmpfs devtmpfs 913M 0 913M 0% /dev
tmpfs tmpfs 921M 0 921M 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 921M 90M 832M 10% /run
tmpfs tmpfs 921M 0 921M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1 xfs 497M 168M 330M 34% /boot
4.表示させるマウントポイント・デバイスを指定する
普通に引数としてマウントポイントやデバイスを指定する事で、関連する情報が出力される。
df マウントポイント(or デバイスファイル)
[root@dctest01 ~]# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root 28G 7.6G 20G 28% /
devtmpfs 913M 0 913M 0% /dev
tmpfs 921M 0 921M 0% /dev/shm
tmpfs 921M 90M 832M 10% /run
tmpfs 921M 0 921M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1 497M 168M 330M 34% /boot
[root@dctest01 ~]#
[root@dctest01 ~]# # マウントポイントを指定
[root@dctest01 ~]# df -h /var
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root 28G 7.7G 20G 28% /
[root@dctest01 ~]#
[root@dctest01 ~]# # デバイスファイルを指定
[root@dctest01 ~]# df -h /dev/sda1
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/sda1 497M 168M 330M 34% /boot
5.表示させるシステムタイプを制限する
「-t」オプションを指定することで、コマンド実行により表示されるシステムタイプを制限することが可能となっている。
df -t システムタイプ
[root@dctest01 ~]# df -Th
ファイルシス タイプ サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root xfs 28G 7.6G 20G 28% /
devtmpfs devtmpfs 913M 0 913M 0% /dev
tmpfs tmpfs 921M 0 921M 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 921M 90M 832M 10% /run
tmpfs tmpfs 921M 0 921M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1 xfs 497M 168M 330M 34% /boot
[root@dctest01 ~]# df -Th -t xfs
ファイルシス タイプ サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root xfs 28G 7.6G 20G 28% /
/dev/sda1 xfs 497M 168M 330M 34% /boot