dfコマンドで覚えておきたい使い方5個

LinuxやUNIXにおいて、ディスクの空き容量を確認するのにまず利用されるdfコマンド。
今回は、このdfコマンドで覚えていると便利な使い方を紹介する。

1.基本的な使い方

基本的な使い方だが、以下のように引数無しで実行することでマウントしているファイルシステムの全体の容量や使用している容量、空き容量について確認することが出来る。

df

[root@dctest01 ~]# df
ファイルシス            1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root    28813572 7968592 20844980   28% /
devtmpfs                     934144       0   934144    0% /dev
tmpfs                        942788       0   942788    0% /dev/shm
tmpfs                        942788   91240   851548   10% /run
tmpfs                        942788       0   942788    0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1                    508588  171332   337256   34% /boot

2.容量を人間が見やすいように表示する

「-h」オプションを付与することにより、容量表示を人間が見やすいようにしてくれる。

df -h

[root@dctest01 ~]# df
ファイルシス            1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root    28813572 7968592 20844980   28% /
devtmpfs                     934144       0   934144    0% /dev
tmpfs                        942788       0   942788    0% /dev/shm
tmpfs                        942788   91240   851548   10% /run
tmpfs                        942788       0   942788    0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1                    508588  171332   337256   34% /boot
[root@dctest01 ~]# df -h
ファイルシス            サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root    28G  7.6G   20G   28% /
devtmpfs                  913M     0  913M    0% /dev
tmpfs                     921M     0  921M    0% /dev/shm
tmpfs                     921M   90M  832M   10% /run
tmpfs                     921M     0  921M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1                 497M  168M  330M   34% /boot

なお、Kバイト単位であれば「-k」、Mバイト単位であれば「-m」を指定して表示させることも可能だ。

3.システムタイプを表示させる

「-T」オプションを付与すると、システムタイプを表示させることが出来る。

df -T

[root@dctest01 ~]# df -Th
ファイルシス            タイプ   サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root xfs         28G  7.7G   20G   28% /
devtmpfs                devtmpfs   913M     0  913M    0% /dev
tmpfs                   tmpfs      921M     0  921M    0% /dev/shm
tmpfs                   tmpfs      921M   90M  832M   10% /run
tmpfs                   tmpfs      921M     0  921M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1               xfs        497M  168M  330M   34% /boot

4.表示させるマウントポイント・デバイスを指定する

普通に引数としてマウントポイントやデバイスを指定する事で、関連する情報が出力される。

df マウントポイント(or デバイスファイル)

[root@dctest01 ~]# df -h
ファイルシス            サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root    28G  7.6G   20G   28% /
devtmpfs                  913M     0  913M    0% /dev
tmpfs                     921M     0  921M    0% /dev/shm
tmpfs                     921M   90M  832M   10% /run
tmpfs                     921M     0  921M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1                 497M  168M  330M   34% /boot
[root@dctest01 ~]#
[root@dctest01 ~]# # マウントポイントを指定
[root@dctest01 ~]# df -h /var
ファイルシス            サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root    28G  7.7G   20G   28% /
[root@dctest01 ~]#
[root@dctest01 ~]# # デバイスファイルを指定
[root@dctest01 ~]# df -h /dev/sda1
ファイルシス   サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/sda1        497M  168M  330M   34% /boot

5.表示させるシステムタイプを制限する

「-t」オプションを指定することで、コマンド実行により表示されるシステムタイプを制限することが可能となっている。

df -t システムタイプ

[root@dctest01 ~]# df -Th
ファイルシス            タイプ   サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root xfs         28G  7.6G   20G   28% /
devtmpfs                devtmpfs   913M     0  913M    0% /dev
tmpfs                   tmpfs      921M     0  921M    0% /dev/shm
tmpfs                   tmpfs      921M   90M  832M   10% /run
tmpfs                   tmpfs      921M     0  921M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1               xfs        497M  168M  330M   34% /boot
[root@dctest01 ~]# df -Th -t xfs
ファイルシス            タイプ サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root xfs       28G  7.6G   20G   28% /
/dev/sda1               xfs      497M  168M  330M   34% /boot