ふと、バイナリファイルの置換とかってどうやるのかなと思ってググってみたのだが、実はそれ専用のコマンドでbbeというものがあることを知った。 sedと同じような構文で、より効率的にバイナリの置換処理ができるらしい。
ちょっと便利そう。
1. インストール
MacOSや比較的メジャーなディストリであれば、普通にパッケージ管理ツールからのインストールができる。
# MacOSの場合
brew install bbe
# aptの場合
sudo apt install bbe
# pacman
sudo pacman -S bbe
2. 使い方
インストールできたので、実際に使ってみよう。 いくつかサンプルがあったので、雑に抜粋。
$ # `quick`から数えて21byte先までを対象に、` `を`X`に置換(また、このとき最初の4バイトはスキップする(`j 4`))
$ echo "The quick brown fox jumps over a lazy dog" | bbe -b "/quick/:21" -e "j 4" -e "s/ /X/"
The quickXbrownXfoxXjumps over a lazy dog
$
$ # スペースの後ろに改行を追加する(また、このとき最初から2個はスキップする)
$ echo "The quick brown fox jumps over a lazy dog" | bbe -b ":/ /" -e "J 2" -e "A \x0a"
The quick brown
fox
jumps
over
a
lazy
dog
$ # `Linux`というワードが含まれているバイナリをリスト表示(バイナリ用のgrepみたいなものかな)
$ bbe -b "/Linux/:5" -s -e "N;D;A \x0a" $(find /bin/ -type f)
/bin/grub-mkrescue:
/bin/dirmngr:
/bin/x86_64-linux-gnu-readelf:
/bin/x86_64-linux-gnu-readelf:
/bin/x86_64-linux-gnu-readelf:
(snip...)
$ # 各byteの間に3回だけ`-`を追加
$ echo "1234567890" | bbe -b ":1" -e "L 3" -e "A -"
1-2-3-4567890
その他のサンプルはこちらを参考にしてほしい。
ぱっと触った感じ、-b
での指定や対象のスキップを指定できるのが特徴的な感じ。
バイナリ向けということだったけど、普通にテキスト置換でも便利に使えそうな感じだ。
sedでもs/\x00/\x01/
みたいにすれば置換自体は可能だけど、無理しないでこういうコマンド使ったほうが良いのかもしれない。