基本的にVyOS(Vyatta)を利用する場合は仮想基盤(ESXiとかKVM)上で動作させることが多いため、可用性とかはそちらに依存(HA化しときゃいいとか、とりあえずVMのバックアップをストレージに置いとけばいいとか、ハードウェアに依存しないからコンフィグさえあればどうとでもなるとか…)させることができるのだけど、時には仮想基盤に乗せず動かすこともあるだろう。また、ダウンタイムがあまり許容されないシステムの場合もある。
そんな時は予備機器を用意しておくのもいいが、VyOSではアクティブ・スタンバイ構成のクラスタを組んでダウンタイムを最小限に抑えることもできるようだ。
なお、クラスタ構成...
諸事情あって、自宅のVyOSにホスト名の静的マッピングを行いたくなったので、その方法について調べてみた。
で、ちゃんとそれ用のコマンドが用意されているようなので、使ってみる事にする。
set system static-host-mapping host-name ホスト名 inet IPアドレス
vyos@BN-RT01# cat /etc/hosts
127.0.0.1 localhost
# The following lines are desirable for IPv6 capable hosts
::1 ip6-localhost ip6-loopback...
Vyatta/VyOSをインストールする際、キーボードの種類について聞かれないため、英語キーボードのままになっている人も多いだろう。個人的には英字キーボードを利用しており、またVyatta/VyOSにはSSH経由でアクセスすることの方が多いのであまり困ることが無いのだが、VMware ESXi上にインストールして、日本語配列のノートPCで作業をする際は確かに困る。「@」の位置とかが違うし、「|(パイプ)」なんかは入力が出来ない。
というわけで、今回はそんなVyatta/VyOSで日本語キーボードを利用する設定について記述する。
1.『set console keymap』を利用する
V...
先日、APU1.Cというルーター用基板にVyOSのインストールを行ったのだが、今回はそれに無線LANアダプタとアンテナを増設した。
増設したパーツ
VyOSで利用する無線LANアダプタは、当然ながらLinuxのドライバで動作するため、こちらの内容を元に動作するアダプタを選定する。
2015年1月現在、APとして802.11acが動作するドライバが存在しないため、802.11nで動作するものを選択。
Intelの無線LANアダプタにおいては、APとして動作するものが少ないため、安定のAtherOS製アダプタを用いた。
* [ASI AW-NB037H WiFi-Blu...
VyattaやVyOSのデフォルトユーザはvyatta(vyos)だが、別のユーザを使ったり、パスワードの変更が必要な事もある。
そういった場合は、どうすればよいのだろうか。
1.ユーザの作成
ユーザを新規で作成する場合は、以下のコマンドで行う。
$ configure
# set system login user ユーザ名
# set system login user ユーザ名 authentication plaintext-password パスワード
認証方式をパスワードではなく、公開鍵認証にするには、以下のようにする。
# set system login...
Vyatta/VyOSで無線LANのアクセスポイントを構築する際、優先LANとブリッジさせたいと考えたので、その手順と注意点について記述する。
今回は、以下のような手順で対応する。
- ブリッジの作成
- 有線LANアダプタ(eth0)のブリッジへの参加
- 無線LANアダプタ(wlan0)のブリッジへの参加
1.ブリッジの作成
まずは、ブリッジの作成から行う。
以下のコマンドを実行する。
configure
set interfaces bridge br0
set interfaces bridge bro description HomeBridge
commit
s...
しばらくVyOSを触っていなかったのだが、どうやらバージョンの1.1.0がリリースされていたようだ。
そこで、インストール済のVyOS 1.0.0を1.1.0にアップグレードしてみることにした。
VyOSのアップグレードについては、公式Wikiにもその手順がある。
この手順通りに作業を進めていこう。といっても、「add system image
」コマンドにアップグレードしたいバージョンのISOイメージのURLを渡すだけなんだけど。
まず最初に注意したいのが、上記のWikiにもその記述があるが、apt-get dist-upgradeは使っちゃダメだということ。
あくまでも、ここ...
以前から、自宅用のルーターをVyOS(Vyatta)で構築したいと考えていたのだが、通常のx86のマザーボード基板(Core iシリーズが乗るようなやつ)を利用すると電気代がかかるし、ちょっとなぁ…と考えていた所、LANコネクタを3ポート搭載したx86対応のPCEngines社製の基板、APU1.Cというものを知った。
ALIXと呼ばれていたシリーズの後継機らしい。下の画像を見てもらえればわかるが、大きさもかなり小さい。
TDPもせいぜい6W程度と省電力で、USBも搭載しているので無線LANアダプタの増設も可能。miniPCIの無線LANカードを増設し、外付けの無線LANアンテ...