そろそろデータベース、できればOSSのものを扱えるようになりたいなぁ…と思ったので、CentOS 7 にPostgreSQLを入れてみることにした。 今回は、とりあえずインストールとサービスの起動までを行う。

1.インストール

まずはインストールから。 yumを利用出来る環境なのであれば、以下のようにコマンドを実行することでPostgreSQLリポジトリの追加、パッケージのインストール出来る。

●PostgreSQL 9.4の場合

yum install http://yum.postgresql.org/9.4/redhat/rhel-7-x86_64/pgdg-redhat...

サーバ大量構築時のキモ ~WDT(Windows Deployment Toolkit)を用いたWindows Server 2008 R2 自動インストールディスクの作成~

以前、Windows Server 2008(Widows 7)でsysprepを利用し、OSのクローンを行う手法について記述したが、今回のこれは応答ファイルを用いてOSのインストールを自動的に行うディスクを作成する、というもの。 CentOSのKickstartUbuntuのPreseedを用いた自動インストールディスクのWindows版のようなものだ。

さて、自動インストールには、sysprepの時と同様に応答ファイルを用いる必要がある。 このため、インストールディスクを作成するためのPCには、別途Windows ADKをインストールしておく必要がある。

今回は、Wi...


ホストOSにはログインできる状態だが、筐体に設定されているIPMI(職場によっては、iLOとか、ベンダーの呼称で呼んでるかも知れないが)が分からない。
そんなときには、まずIPMIサービスを起動し、その後ipmitoolでIPアドレスを確認するコマンドを実行すると良いだろう。

まず、OpenIPMIやipmitoolがインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールする。

yum install OpenIPMI ipmitool # RHEL系の場合
apt-get install OpenIPMI ipmitool # Debian/Ubuntuの場合

インストー...


今までLinuxを利用していた場合、AIXやHP-UXを渡されると操作に違いがあって戸惑う事が多々ある。
特に、hisotry機能とタブ補完が利用出来ないのが不便だ。

とはいえ勘違いしないで欲しいのは、補完機能自体が無いわけではない。
ただ、ショートカットキーが違うだけなのだ。以下のキーで、AIX、HP-UXでもPATHの補完機能が利用出来る。

1.AIXの場合

AIXの場合は、[ESC]キー > [\]キーの順でキーボードを押下することで、PATHの補完機能を利用することが出来る。


tcpdumpコマンドといえば、WireSharkと同様にネットワーク上を走っているパケットを閲覧するためのプログラム(パケットキャプチャツール)として利用されているコマンドだ。 ネットワークの仕事をしている人なら、触っている人も多いのでは無いだろうか。

今回は、そんなtcpdumpコマンドで覚えておきたい使い方についてを紹介する。

1.基本的な使い方

基本的には、ただtcpdumpと打っただけでもコマンドを利用することは出来る。

tcpdump
test@test-vm-ubuntu:~$ sudo tcpdump
[sudo] password for test:
tc...

『chattr』コマンドで属性を変更し追記専用や削除不可能なファイルにする

Windowsのファイル属性には、Linuxで利用される編集権限や読み取り権限、実行権限などのほか、データの追記のみ許可したり、削除出来ないような権限を与える事が出来る。

で、Linuxには同様の権限、機能が無いのか?というと、ext2、3、4で利用できる拡張属性を設定することで可能となる。
そんな拡張属性を変更できるのが『chattr』コマンドだ。コマンドは基本的にバンドル時にすでにインストールされている。

『chattr』コマンドは、以下のように実行する。

chattr [オプション] [属性の変更値] ファイル・ディレクトリ

利用できるオプションは以下。

  • -R...

Linuxのtracerouteコマンドで覚えておきたい使い方8個

特定のホストへのルートを確認するコマンドといえば、tracerouteコマンドだ。
今回は、そんなtracerouteコマンドで覚えておきたい使い方についてまとめてみる事にした。

1.基本的な使い方

tracerouteコマンドは、基本的には以下のように実行し、そのホストに至るまでの経路(どこのルーターを通っているか等)を確認出来る。
デフォルトでは、UDPプロトコルを利用して通信確認を行う。

traceroute 対象ホスト(ホスト名・IPアドレス)

tracerouteコマンドでは、対象のホストに向けてTTLを1づつ足して通信確認を行っている。
そのため、通信の途...


Linuxコンソール上でWord・Excelを閲覧する『Antiword』『Antiexcel』

仕事用のドキュメントといえば、やはりWordやExcelであろう。当たり前だけども、普通はLinuxのコンソール内でその内容を閲覧することは出来ない。 しかし、今回紹介する『Antiword』『Antiexcel』を利用することで、それを可能にすることが出来る。名前は似ているけど、それぞれ別のパッケージだ。 さすがに編集は出来ないけれど、中身を調べるだけならば問題は無い。

検証に利用するOSは、Ubuntu 14.04 LTSを用いている。

1.『Antiword』を利用する

Wordの閲覧には、『Antiword』を利用する。 実はこのソフト、最終更新日が2005年ごろと少々...


sudoのパスワード入力で\*(アスタリスク)を表示させる

コンソールでsudoコマンドを利用する際、パスワードの入力を行うように促される。
で、当たり前といえば当たり前だが、セキュリティの観点から入力した文字数も分からないようにしている。

でも、何文字打ったのかわからないし、文字入力間違えた際にバックスペースで削除しても、文字がちゃんと消えているか不安…
そんな時は、sudoの設定値に以下のように「pwfeedback」を追加することで、パスワードの入力文字を「*(アスタリスク)」にすることが出来る。

変更する箇所は以下。

Before

Defaults        env_reset

...

Samba4とrsync、シャドウコピーを用いたファイルのバージョン管理が出来るファイルサーバーの構築

ファイルサーバを利用している環境は多いと思うが、よくあるトラブルがファイルを間違えて上書きや削除してしまい、過去のファイルに戻したい、というもの。
それも、数日や場合によっては数ヶ月前のファイルに戻したいという時もあるだろう。rysncとSamba4、そしてクライアントとしてWindowsのシャドウコピー機能を用いれば、これは実現可能となる。

ディスク容量に余裕が無い状態であればおすすめ出来ないが、もしディスクの容量がものすごく余っている状態なのであれば、ファイルサーバのバックアップも兼ねたバージョン管理ファイルサーバを構築すると良いだろう。
今回は同一ディスク上にファイルサーバでの共...


LAN内で使われているIPアドレスを調べる6つの方法(Linux/Windows)

今回は、LAN内で利用されているIPアドレスを調べる方法についてをまとめてみた。
環境によっては使用されているOSが複数ある場合がある(というか、その方が多い)ので、LinuxとWindowsで分けて記載する。

1.Linuxの場合

1-1.ping + arpで調べる

基本的なコマンドしかインストールされていない環境では、やはりpingとarpコマンドを組み合わせた方法が良く利用されるだろう。
以下のようにforコマンドと組み合わせて実行することで、IPアドレスとそれに対応するMACアドレスを取得することが出来る。

for a in `seq 1 254`; do pin...

Linuxコンソール上でニュースを見たり…コマンドライン用のRSSリーダー『Newsbeuter』

Linuxコンソール上でニュースをみたり、サイトの更新情報をチェックしたり…
そんな事ができるのが、今回紹介する『Newsbeuter』だ。今回は、このコマンドをUbuntu 14.04 LTSにインストールして利用してみることにする。
(CentOSなどで利用する場合は、gitからダウンロードしてmakeすると良いだろう。)

1.インストール

まずはインストールから。
以下のコマンドでインストールを行う。

sudo apt-get install newsbeuter

これで、newsbeuterがインストールできた。

2.RSSの設定を行う

さて、それでは...


バージョニングファイルシステム『CopyFS』を使ってファイルのバージョン管理をしてみた

前回、バージョニングファイルシステム『NILFS』を用いてのファイルのバージョン管理を行ってみたが、今回は同じくバージョニングファイルシステムである『CopyFS』を用いて、バージョン管理を行ってみる。
といってもこのCopyFS、厳密にはファイルシステムではない。FUSEを利用して、バージョン管理用ディレクトリと利用するディレクトリを紐付けてバージョニングを行うように設定する、というものだ。そのため、マウントするディレクトリのパーティションに設定されているファイルシステムは、ext4でもなんでも構わない。ただ、事前にfuseをインストールしておく必要が有るので注意が必要だ。

...
こんなことできるの…?ブラウザのChrome上で動作する仮想マシン『PNaCL QEMU』

仮想マシンを利用したい…けど、そんな環境は無い…
手元にあるのは、Chromeを利用してインターネットに接続していいPCとOSのディスクだけ…VirtualBOXとかは入れてはダメ…

そんなとき、そのOSのディスクをインストールして利用できる仮想マシンを「ブラウザ上に」作成することが出来るのが、今回紹介する『PNaCL QEMU』だ。
現在はまだ性能が低いようだが、昔のOS(Windows 95とかその辺かな?)ならば動きそうだ。

ただ試すだけであればTinyCoreLinux6.1を利用すると良いと記述されているので、実際に利用してみようと思う。
なお、ISOファイルの名前...


間違えてファイルの上書きをしてしまったりして、バックアップを取得していないとかなり大変な事になる。
そんなときでも、ファイルシステムでバージョン管理ができれば過去のバージョンのファイルをスグに取り出す事ができる。

今回は、そんなバージョン管理が出来るファイルシステム『NILFS』を利用し、ファイルのバージョン管理をしてみようとおもう。

『NILFS』は数秒、または同期書き込みのタイミングで変更のあった場合、その時点でのチェックポイントを生成してくれる。管理者は、そのチェックポイントの中から重要なバージョンを戻したり、スナップショットとして変換できる。このスナップショットはSamb...


Tripwireといえば、よくLinuxで利用されているファイル改ざん検知システムだ。
今回は、CentOS 7にこのTripwireをインストールしてみることにする。

1.インストール

まずは、yumでインストールをしてみることにする。
yumでインストールする場合は、epelのリポジトリからインストールする必要があるので、こちらを参考に設定しておくこと。

yum install tripwire --enablerepo=epel
[root@test-centos7 ~]# yum install tripwire --enablerepo=epel
読み込んだプ...

以前、Linuxのコンソール上でローカルの動画ファイルをASCII ARTに変換して視聴したり、Youtubeの動画を変換して視聴する方法についてを紹介したが、今回はそれらをtelnet経由でクライアントに配信する方法についてを紹介する。

telnetでアスキーアート変換した動画を配信する場合、cacaserverというコマンドを利用する。
cacaserverは、caca-utilsをインストールしていれば利用出来る。インストールはDebian/Ubuntuであればapt-getで行えるので、それでインストールすると良いだろう。

cacaserverを利用するには、以下のよ...


Linuxでext4magicコマンドによる削除・上書きしたファイルのリカバリ

ファイルを間違えて消してしまったり、上書きしてしまったりして、バックアップを取っていない。さてどうしよう…。
そんなよくある困ったときに使えるのが、今回紹介するリカバリコマンド『ext4magic』コマンドだ。

『ext4magic』コマンドは、ext3/4のファイルシステムで利用出来るファイルのリカバリコマンド。特定の時間を指定したり、ファイルを指定できるなど、かなり使いやすいコマンドのようだ。
早速利用してみよう。

1.インストール

当然、まずはインストールから。各ディストリビューションに応じて、インストールを行う

Debian/Ubuntuの場合

apt-ge...


Linuxを利用しているなら、かならず触るであろう「/etc」フォルダ配下の設定ファイル。うっかりバックアップファイルを取り忘れて、元の状態に戻せない時も多々あるだろう。 自動的にバージョン管理することができれば…そんな願いを叶えてくれるのが、この『etckeeper』だ。

etckeeperは、指定されたディレクトリ(デフォルトでは「/etc」フォルダ配下)をバージョン管理システム(gitとか、buzzarとか)を用いてバージョニングするプログラム。そのため、利用するにはバージョン管理システムの導入が前提となっている。

今回は、CentOS 7とgitでこの『etckeeper』...


以前、特定のディレクトリを監視し、ファイルに対して特定のイベントがあった場合は自動的にコマンドを実行させる事が出来るincronというものを紹介したが、このプログラムはフォルダの再帰的な監視が出来ないという(実用的には結構致命的な)欠点があった。

その欠点が解消されたincronライクなコマンドが、今回紹介する『Watcher』コマンドだ。

1.インストール

まずはインストールから。
Watcherはpythonで書かれており、動作にはPython 2.7とpyinotifyライブラリが必要になるので、まずはそれらをインストールする。

Debian/Ubuntuの場合

...
inotifywaitを用いたファイルのバージョニング・バックアップスクリプトの作成

設定ファイルの編集を行う際、ついつい忘れてしまうバックアップの取得…
ファイルが編集されたタイミングで、自動的にバックアップが取得されてるなら、やらなくても済むのに…

そんな時のために、今回はinotifywaitコマンドを利用してファイルの自動バックアップを行わせるスクリプトを作成した。
非常に簡単なスクリプトではあるが、バックアップファイルの名称には編集を行ったタイミングを付与するため、ファイルのバージョン管理も行わせることができる。

なお、当たり前だがこのスクリプトはinotifywaitコマンドを用いるため、inotify-toolがインストールされている事が前提となる。
...


Linux/UNIXのsortコマンドでIPアドレスのソートを行う

2017/02/12 追記

以下の内容を記述していた時は知らなかったのだが、GNU sortを使っているのであれば普通に「-V(--version-sort)」で処理するほうがいい。
(Mac OS Xだとgsortが必要)

sort -V
blacknon@BS-PUB-DEVELOP:~$ cat test.txt
192.168.0.102
192.168.0.8
192.168.0.97
192.168.0.68
192.168.0.99
192.168.0.66
192.168.0.24
blacknon@BS-PUB-DEVELOP:~$ sort -V test.t...

Linuxに接続してきているクライアントのIPアドレスを調べる

Linuxに複数のユーザ、クライアントで接続している場合、特定のプロセスを動作させている人が誰かを特定したいときがある。
例えば、特定のファイルをvimで開いている人を調べるとする。

そんなときは、まずpsコマンドで特定のプロセスを確認し、そのプロセスを動作させているttyがどこかを確認する。

ps -ef | grep [v]im
test@test-vm-ubuntu:~$ ps -ef | grep [v]im
test      4059  3961  0 02:27 pts/4    00:00:00 vim /home/test/test.txt

...

動画ファイル(wmv、mpg)を壁紙にできる『Windows 7 DreamScene Activator』

前回、gifファイルを壁紙に設定し、動く壁紙とする『BioniX Animated Wallpaper』を紹介したが、今回紹介するのは動画ファイル(wmv、mpg)をWindows 7の壁紙にすることが出来るソフト『Windows 7 DreamScene Activator』だ。
そもそも、Windows 7には『DreamScene』という、wmv,mpgを壁紙として設定出来る機能が内蔵されている。この機能を簡単に有効化、壁紙の設定をする事ができるのがこのソフトだ。

1.ダウンロード

さて、それではまずインストールから。
直接ソフトをダウンロード出来ないため、まずはこちらの...


Windows 7の壁紙にgifファイルを指定して動く壁紙に設定できる『BioniX Animated Wallpaper』

壁紙といえば、当たり前だが静止画だ。
その壁紙にgifを指定することで、「動く壁紙」とすることができるのが、今回紹介する『BioniX Animated Wallpaper』だ。

1.ダウンロード

まずはダウンロード。
こちらのリンクから『BioniX Animated Wallpaper』を取得する。

2.実行

ダウンロードした『BioniX Wallpaper Setup.exe』を実行し、インストーラーを実行する。

インストール完了後、以下のようなメッセージが出るので、進めていく。


LAN内で利用されているIPアドレスを常時監視して一覧を出力し続ける『netdiscover』コマンド

以前、LAN内のIPアドレスを高速に取得するコマンド『arp-scan』を紹介したが、今回紹介する『netdiscover』はその一覧の出力を常時行ってくれる。
新しいIPアドレス(MACアドレス)がLAN内に追加されると、一覧に追記されるという、ちょっと便利なコマンドだ。ペネトレーションテストで使われているOS『BackTrack』などにも入っている。

今回は、Ubuntu 14.04 LTSにこの『netdiscover』コマンドをインストールし、実際に使ってみる事にする。

1.インストール

まずはインストールから。以下のコマンドを実行する。

Debian/Ubuntuの

...
LAN内のWindowsマシン名(NetBios名)の一覧を取得する『nbtscan』コマンド

Windowsマシンを多く…というか、ほとんどがWindowsマシンの環境にいる場合、IPアドレスとコンピューター名の対応表の作成に役立つのがこの『nbtscan』コマンドだ。
このコマンドは、LAN内のWindowsのコンピュータ名…というか、NetBios名を確認し、一覧表にしてくれる、というコマンド。Linux版とWindows版とある。

クライアントマシンが多い環境で、誰がどのIPアドレスを利用しているのかを割り出す際に、非常に使えるだろう。

1.インストール

インストール方法は、当然ながらWindows版、Linux版で違うので注意。

1-1.Windows版の場合

...
古い不要ファイル・ディレクトリを削除する『tmpwatch』コマンド

作成した一時ファイルや古いログファイルの削除や、使われなくなった古いファイルを自動的に削除する際に使えるのが、今回紹介する『tmpwatch』コマンドだ。
tmpwatchコマンドは「/tmp」フォルダ配下へ配置したファイルのように、指定したPATH内にある、一定期間(指定する)アクセスされていないファイル・ディレクトリを削除してくれるコマンドだ…というか、「/tmp」フォルダ配下の削除を行っているのはこのコマンドだ。
スクリプト等で古いログを削除させる場合、rmコマンドとfindコマンドを組み合わせて削除させている事が多いけれども、これを使えば同じことを一行で実現できる。

基本的には...


LAN内で利用されているIPアドレス・MACアドレスを監視する『arpwatch』

内部ネットワークでそれなりにセキュリティを考慮するならば、LANに接続する機器を把握・監視しておきたいものだろう。
そんな時に使えるのが、今回紹介する『arpwatch』コマンドだ。

デーモンとして起動させておく事で、LANネットワーク内に変動(新しいMACアドレスが認識されるなど)があった場合、メールでその旨を都度報告してくれる。
また、特定のファイルに現在のIPアドレスとMACアドレスの状態を出力してくれるので、現時点で利用されているIPアドレス一覧を取得することも可能となっている。

1.インストール

まずはインストールから。以下のコマンドでインストールを行う。

Deb

...